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機材マニアの通り雨ブログ

エフェクター、ギターなどの機材紹介。たまに全く関係ないことも。

シンプルながらも溢れる個性 ELECTRO-HARMONIX Small Clone

今回はエレハモのコーラス。スモールクローンの紹介です。

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スモールクローンといえばニルヴァーナのカートコバーンが愛用してたことで有名ですね。

Nirvana - Come As You Are - YouTube

 

ディストーションとこれさえあれば「Never mind」のあの独特な雰囲気を作ることができます。(多分)

 

そもそもなぜクローンという名前なのか?

 

メーカーの売り文句からの引用ですが

■ニルバーナのカートコバーンの愛機。今では当たり前だが、当時は「クローン」などという言葉を使っても殆どの人が意味すらわかりませんでした。音がクローンになってダブって聞こえてくる良質のコーラスを「クローン」に例えて、それを命名したのが15年以上も昔の話。 

非常に繊細かつ澄み渡る音色は他機種では得ることの出来ないものです。優秀な音響技術者Dカックロー氏によって、プリセットされた2段階のフルコーラスはどんな音楽にもぴったりとマッチします。

 

・・・とのことです。

音が揺らいで二重に聴こえることを当時の人たちはクローン?という言葉で言い表したわけですねー

 

特徴的な設計

 

スモールクローンはコーラス界では異端な存在です。通常他のコーラスエフェクターには音を揺らす速度を調整するRate、音の揺れの大きさを決めるDepth、揺れた音の重ね具合を調節するLevelの3種類のノブがついています。

 

しかし、スモールクローンには原音よりもエフェクトをかけた音の方が深く残る設定と、原音が浅く残る設定の2種類を切り替えることができるDepthスイッチとRateのノブの2つしかありません。

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この1つだけのノブにはある種の潔さも感じますが肝心の音の方はどうなのでしょう。

 

揺れを感じろ

 

一見音のバリエーションが少なく見えるスモールクローンですが、決してそんなことはありません。

Electro Harmonix Small Clone Chorus Pedal - YouTube

スイッチが上の時の音の広がり方は気持ちがいいですね。

こうして聴くと揺れの幅は意外にも広いことがわかります。

 

ニルヴァーナの音を再現するのでしたらDepthスイッチを下にしてRateのノブをMAX気味にかければ誰でもあの音を出すことができます。

 

私のオススメはスイッチ上で10時のセッティングです。クリーンでコードを弾くと独特のせつないサウンドになり、とてつもなく家に帰りたくなります。家なのに。

 

他にもいる

〜スモールクローンを操る者達〜

 

カートコバーンのイメージが強すぎるスモールクローンですが他にもその特徴を上手く活かしているギタリストがいます。

今回は国内アーティストの中から2人をピックアップして紹介したいと思います。

 

indigo la End Gt 長田カーティス

indigo la End "名もなきハッピーエンド" (Official Music Video) - YouTube

イントロのリードがまさにスモールクローンサウンドですね。エレハモ独特のクセを感じさせない爽やかな音に仕上がってます。

 

バズマザーズ Vo.Gt山田亮一

ワイセツミー / バズマザーズ - YouTube

マフにかけるのか・・・

前バンドのハヌマーンから使われてきた山田氏のスモールクローンですがバズマザーズになってからはビッグマフと合わせて使うことが多くなり、より特徴的なサウンドになりました。

 

スモールクローンいかがだったでしょうか?

ニルヴァーナ好きならもはや必需品。独特の雰囲気を醸したい人にもピッタリなエフェクターです。ぜひ一度お試しあれ〜

 

ELECTRO-HARMONIX ( エレクトロハーモニックス ) >Small Clone | サウンドハウス