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機材マニアの通り雨ブログ

エフェクター、ギターなどの機材紹介。たまに全く関係ないことも。

生きる伝説がまた1人・・・

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Chuck Berry

3月18日、あの「ロックンロールの父」チャックベリーがミズーリ州にある自宅で息を引き取りました。

 

B.B.Kingに続き、また生きる伝説の1人が亡くなりました。

 

チャックベリーはロックンロールの創始者であり、巨大な影響を与えました。

ジョンレノンは「彼はロックの詩人。

エリッククラプトンは「ロックの法律は彼が作った。

と、偉大なミュージシャンがみな同じ事をいうぐらいロックに多大な影響与えたのであります。

エルヴィスプレスリーやバディホリーらも影響を受け、ロックンロールから「ロカビリー」へと進化させ、チャックベリーの音楽をブルースとロックの融合と考え「ブルースロック」を誕生させたミュージシャンも多く、新たな音楽ジャンルへの進化の架け橋となりました。

 

チャックベリーといえばあの名曲

Johnny Be Goode

Chuck Berry - Johnny B Goode (1959) - YouTube

この曲のイントロは誰もが聞いた事があり、コピーしたでしょう。

エルヴィスプレスリージミヘンドリックス、ジョニーウィンター、AC/DC、グリーンデイ、内田裕也などもカバーしました。

もし原曲をしならなくても、映画「Back To The Future」でマイケルJフォックスが演っているのは見たことがあると思います。

この曲の発表は1958年だか、映画の世界では1955年にチャックベリーの従兄弟のマーヴィンベリーが指を怪我し、代わりにマイケルJフォックスに演奏を代わってもらいこの曲を演奏します。そしてマーヴィンベリーが「新しい音楽を探していただろ、これを聴け!」と言ってチャックベリーに聞かせました。

だから映画上ではこの曲はパクリになってます。(笑)

ここで豆知識を言うと、マイケルJフォックスが「キーBのブルース」と言っているが、本当は「キーB♭のブルース」です。(笑)

 

実は、この曲のイントロのフレーズはこの曲に限ったものではないのです!

チャックベリーの1960年までの発表された曲だけでも10曲はこのフレーズが使われていました。

初めてチャックベリーのアルバムを聴いた時、何回か焦らされました。(笑)

多分このフレーズがお気に入りだったんでしょう(笑)

そしてなんとこのフレーズはチャックベリー自身のものでもないんですよ!

 

なんとパクリなんです。。。(笑)

 

実はルイジョーダンの「 Ain`t That Just Like A Woman」のフレーズなんです。

Louis Jordan - Ain`t That Just Like A Woman - YouTube

しかも丸パクリです。。(笑)

この時代はホーンが主役だったため、ギターをメインでこういうフレーズを弾くのがとても新しい事だったんです。

 

しかし、「Johnny Be Goode」には続編があり「Bye Bye Johnny」と言う曲なんですが、こちらはあのフレーズが使われておりませんでした。

 

まず、続編があることはあまり知られてはないでしょう。

どういう歌詞かというと、「Johnny Be Goode」はルイジアナに住むギター少年のJohnnyがミュージシャンを目指して活動していると言う歌詞で「Bye Bye Johnny」はハリウッド映画の出演が決まったJohnnyがルイジアナからGolden Westへ行き、母親とお別れするという歌詞です。

実はこういう続編がありました。

 

ここまでチャックベリーについて色々書きましたが、僕もチャックベリーが大好きだったんで亡くなったのがとてもショックでございます。

死ぬまでには一回は見たかったな〜(泣)

 

では安らかに、Chuck Berry!!

その時ノイズが消えた… ノイズリダクション付き変態ファズ Sobbat Fuzz Breaker FB-3

今回はSobbatのファズ、fuzz breaker fb-3について紹介していきたいと思います。

 

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sobbatは主に歪み系エフェクターを中心に制作、販売している国産ブランドです。

 

各々のエフェクターには和を意識したイラストが描かれており、例えばDB-1(オーバードライブ)には薙刀を持った女の子(?)、FB-3には空手娘が描かれています。

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幸せは歩いてこない

fb-3にはVolume、Happy、Sustainの3つのノブがあります。(私のは純正のものではありません)

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VolumeとSustainはよく見るノブなんですが

 

Happyってなんだ????

幸せってなんだろう

 

これでトーンを調節するみたいなのですが私にはミッドレンジの出方も大幅に変えれるように感じました。このノブだけでだいぶ音の雰囲気を変えることができると思います。

 

2つのモード

fb-3には通常のファズとオクターブ上の音が出るOCTファズの2つのモードがあります。

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緑のLEDで表示される通常のファズはノイズリダクションを搭載しているため、非常にノイズが少ないです。Sustainのノブを12時以降に回さない限り、いくらTONEやVOLUMEを上げてもノイズが全くと言っていいほど出ません。チョーキングした時に途中で音がジジジッ…と消えるのが面白いです。

 

オレンジのLEDで表示されるOCTファズはシリコンファズ特有の高音域が強調されるサウンドに仕上がっています。こちらのモードに関してはSustainを上げるほど耳を裂くようなキーンとしたサウンドになっていきます。ギターソロなどで使えそう。

 

FB-3使用アーティスト

このFB-3を使用しているギタリストなんですが、私は

 

1人しか知りません。

 

People In The Box Vo Gt 波多野裕文

 

2分46秒からのソロでFB-3を使っています。

 

波多野氏のエフェクターボードの画像です。(何気にfb-4がもう1台あります)

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VOLUME2時HAPPPY12時SUSTAIN10時でセッティングされており公式サイトのコメントでは、「必需品。これ1つで相当多彩な音作りが可能」と答えています。

 

 

旧市街のイントロのギターもFB-3で作っていると思われます。単音のフレーズでもクセのある印象的なサウンドですね。

 

Sobbat FB-3いかがだったでしょうか。

 

今では生産終了しているこのエフェクターですが、後にノイズゲートが追加されたFB-4という後継機が発売されています。 

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正直FB-3とFB-4ならノイズを調整できる後者の方がオススメですが、FB-3は廃盤ということもあり中々中古市場でもお目にかかれない希少なエフェクターとなっています。見つけた際にはラッキー!と思って買ってみるのもアリかもしれません。

 

 

 

ナイかも。

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンプルながらも溢れる個性 ELECTRO-HARMONIX Small Clone

今回はエレハモのコーラス。スモールクローンの紹介です。

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スモールクローンといえばニルヴァーナのカートコバーンが愛用してたことで有名ですね。

Nirvana - Come As You Are - YouTube

 

ディストーションとこれさえあれば「Never mind」のあの独特な雰囲気を作ることができます。(多分)

 

そもそもなぜクローンという名前なのか?

 

メーカーの売り文句からの引用ですが

■ニルバーナのカートコバーンの愛機。今では当たり前だが、当時は「クローン」などという言葉を使っても殆どの人が意味すらわかりませんでした。音がクローンになってダブって聞こえてくる良質のコーラスを「クローン」に例えて、それを命名したのが15年以上も昔の話。 

非常に繊細かつ澄み渡る音色は他機種では得ることの出来ないものです。優秀な音響技術者Dカックロー氏によって、プリセットされた2段階のフルコーラスはどんな音楽にもぴったりとマッチします。

 

・・・とのことです。

音が揺らいで二重に聴こえることを当時の人たちはクローン?という言葉で言い表したわけですねー

 

特徴的な設計

 

スモールクローンはコーラス界では異端な存在です。通常他のコーラスエフェクターには音を揺らす速度を調整するRate、音の揺れの大きさを決めるDepth、揺れた音の重ね具合を調節するLevelの3種類のノブがついています。

 

しかし、スモールクローンには原音よりもエフェクトをかけた音の方が深く残る設定と、原音が浅く残る設定の2種類を切り替えることができるDepthスイッチとRateのノブの2つしかありません。

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この1つだけのノブにはある種の潔さも感じますが肝心の音の方はどうなのでしょう。

 

揺れを感じろ

 

一見音のバリエーションが少なく見えるスモールクローンですが、決してそんなことはありません。

Electro Harmonix Small Clone Chorus Pedal - YouTube

スイッチが上の時の音の広がり方は気持ちがいいですね。

こうして聴くと揺れの幅は意外にも広いことがわかります。

 

ニルヴァーナの音を再現するのでしたらDepthスイッチを下にしてRateのノブをMAX気味にかければ誰でもあの音を出すことができます。

 

私のオススメはスイッチ上で10時のセッティングです。クリーンでコードを弾くと独特のせつないサウンドになり、とてつもなく家に帰りたくなります。家なのに。

 

他にもいる

〜スモールクローンを操る者達〜

 

カートコバーンのイメージが強すぎるスモールクローンですが他にもその特徴を上手く活かしているギタリストがいます。

今回は国内アーティストの中から2人をピックアップして紹介したいと思います。

 

indigo la End Gt 長田カーティス

indigo la End "名もなきハッピーエンド" (Official Music Video) - YouTube

イントロのリードがまさにスモールクローンサウンドですね。エレハモ独特のクセを感じさせない爽やかな音に仕上がってます。

 

バズマザーズ Vo.Gt山田亮一

ワイセツミー / バズマザーズ - YouTube

マフにかけるのか・・・

前バンドのハヌマーンから使われてきた山田氏のスモールクローンですがバズマザーズになってからはビッグマフと合わせて使うことが多くなり、より特徴的なサウンドになりました。

 

スモールクローンいかがだったでしょうか?

ニルヴァーナ好きならもはや必需品。独特の雰囲気を醸したい人にもピッタリなエフェクターです。ぜひ一度お試しあれ〜

 

ELECTRO-HARMONIX ( エレクトロハーモニックス ) >Small Clone | サウンドハウス